FSPIP-研究会趣旨
本研究会は情報科学と統計力学との境界領域(情報統計力学)に軸足を置き,未だ完全には解消しきれていない互いの垣根を越え,両分野間の更なる融合を図ろうとの目的の下,若手研究者が中心となって組織・実行するものである.本研究会では「確率」と「ダイナミクス」というキーワードを中心に情報科学分野での統計的機械学習理論・制御理論と非平衡系の物理学さらには経済情報科学をスコープに入れ,理論と応用の双方面からの検討を通じて曾てない新しい学際分野へのイノベーションを模索する.既に過去3年にわたり(東京工業大学(2010年)・大阪大学(2011年) ・京都大学(2012年))同種の研究会を組織してきており,人脈・経験ともに高いレベルで準備されつつある.我々はこれらの過去の経験を活かし,平成24年度に東北大学にて本研究会の開催を目指しております.
準備会YSM-SPIP-発足理念
-物理学と情報科学はもっとお互いのことを良く知るべきである-
そのような意識が、それぞれの分野の研究者の間で形成されてきています。
平成18~21年度にかけて採択された科研費特定領域-情報統計力学の深化と展開(DEX-SMI)は、その姿勢を特に明確に打ち出したプロジェクトであり、本会議YSM-SPIPはその影響を強く受けた、学生を含む若手研究者によって発足、運営されています。
主に、関連する分野の若手研究者間の交流を促進すること、またお互いのアイデアをぶつけ合うことでそれらを研究のレベルまで成長させることを目的としています。
本会議を構成している参加者の専門は、非常に多岐に渡っており、似通った分野の人たちで集まった集団とは、だいぶその趣が異なっているよう感じられます。異なる背景を持った者がお互いに忌憚の無い意見を出し合うことで、各自の視野を広げ、広い範囲の学問をより多角的、統一的に捉える力を養成することが目標です。